マンション管理における話し合いのポイント その4
3.管理の基本の理解不足
さて、いよいよ管理組合の運営において、最も重要なテーマです。
「管理の基本の理解不足」は、すべての課題と日常に影響しますから、よく理解し、実践する必要があります。
管理の基本は、
「みんなのことを みんなで考え みんなで決めて みんなで実行する」
ということです。
そして、その実行には、情報開示と透明性の確保が求められます。
また、同時に、手順を踏むことも重要です。なぜなら、手順を踏むことが、情報開示と透明性の確保や全員の正しい理解に役立ちますし、非営利組織においては手続き中の機会均等や公平性もトラブルの種になるからです。
これらは、難しくはありませんが、手間と時間がかかるので、面倒になり、つい、「まあ、これくらいでいいか」となりがちです。やっかいなのは、手間を省いても、大半のケースでは問題にならず、反応も薄いままになることです。そして、何かで、問題になってしまうと、信用の回復に時間を要してしまいます。
区分所有法にも、管理組合の意思は、集会(総会)による、とされています。これは、いうまでもなく、「全員でやる」ことを意味します。
「全員でやる」
これは、つまり、
「みんなのことを みんなで考え みんなで決めて みんなで実行する」
ということなのです。
やはり、基本に戻ることは、重要なのです。
ところが、管理活動は、ついつい面倒に感じますし、標準管理規約にも、理事会を設置し、それなりの裁量を持たせていますから、「理事会に任せればいいや。」という雰囲気になってしまうのです。
それでいて、理事会の決定や判断によって、自分に都合の悪いことが起これば、苦情や文句を言いたくなります。
もともとは、全員がいつでも参加し、協力することを基本としているのですが、運用上の慣習が、それらを忘れさせ、結果として、よろしくない結果や雰囲気を作り出すのです。
実際、常に全員で話し合うことは、不可能でしょうが、せめて、管理の基本を知り、機会のあるたびに、思い出すようにしたいものです。
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理事の皆さんに大きな負担がかかっている
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