マンション管理相談室

このブログでは、マンション管理に関して、みなさんのお役に立つ記事を掲載します。

マンション管理における話し合いのポイント その2

 

1.双方のコミュニケーション不足

 

ここで取り上げる事例は、興味深いものです。人は誰でも、自分なりの基準や常識などを持っています。

それは、便利であり、判断を早め、正確さを高めるというメリットを持っています。しかし、意外な落とし穴を作るものなのです。

 

例えば、騒音問題で、次のようなケースがありました。

わかりやすく、仮の部屋番号を使いましょう。

303号室の方が、上からの騒音に悩んでいました。そして、直接、苦情を言いました。

「お宅からの騒音がひどいので、ご注意いただけますか?」

 

403号室の方は、小学生の男の子がいるため、心当たりがありました。

「申し訳ありませんでした。子供に注意しておきます。」

 

ところが、しばらくしても、騒音は、おさまりません。正確には、一部、静かになった時間帯もあるのですが、やはり、ひどくうるさいときがあったのです。そして、再び、303号室の方は、403号室へ苦情を言いました。

「あの、いくらかはよくなりましたが、やはり、うるさいので、もう少しご注意いただけますか?」

 

403号室の方は、相当な注意を払っていたので、不満でしたが、子供だけの時間帯もあるので、やむをえず、謝りました。

「申し訳ありません。子供にきつく言って、改善できるようにします。」

 

しかし、やはり、相当な注意を払っているで、納得できません。そこで、理事会へ相談しました。

 

理事会の対応は、冷静、かつ、慎重でした。

まずは、303と403の双方から、詳しい話を聞きました。

すると、どうやら、一度、苦情を言ってから、多少は、改善のあることがわかりました。そして、さらに、詳しく状況を調べました。

 

いくつも質問をした中には、

303の方に対しての、「いつ、どのような音がしたのか?」 という質問と、403の方に対する、「家族全員が留守だったのは、いつか?」というものが含まれていました。

 

その結果、403の方が旅行に行っていた期間も、303には、騒音被害が生じていることがわかりました。

さらに、403の方に確認すると、403の方も、上からの騒音に悩んでいることがわかったのです。

 

ここまできて、ようやく、503の方への確認が必要だとわかりました。

 

そして、503の方へ確認すると、「子供たちが騒ぐことがあり、心配はしていたが、苦情もないので、大丈夫だろうと思っていた。」という証言が取れました。

理事会は、今回の状況を伝え、改善を求めました。そして、その後、かなりの改善を得ることができたのです。

 

このケースにおいては、普段からご近所とのコミュニケーションがとれていれば、生活リズムも知っているでしょうから、そのお宅だけが騒音元ではないことを理解できたはずです。

 

問題が発生した時、事実の確認と整理が重要ですが、それは、思いのほか、難しいとご理解頂けたでしょう。

そして、どんなに立派な建物であっても、マンションは、集合住宅であり、壁一つ隣は、よそ様のお宅であることも認識できると思います。

 

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管理費が高いが、詳細の検討方法がわからない

毎年実施の雑排水管清掃に協力してくれない住戸がある

管理費の滞納がある

騒音問題がある

ペットに関する問題がある

マナー違反に関する問題がある

ゴミの分別をしない住民がいる

駐車場の使用細則を守らない住民がいる

バルコニーでタバコを吸う住民がいる

修繕積立金が不足している

など、これまで300組以上の皆様のご相談に対応した経験を活かして、様々なお悩みにお答えしております。

 

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※この記事は発行者の判断により構成されています。そして、あくまでも参考意見であります。法的根拠を保証するものではありません。また、実際の事例では状況により、判断が異なることが予想されます。従って、紹介事例をあてはめることは困難なケースも多いはずです。よくご検討の上、ご判断頂きますよう、お願いいたします。もし、何らかの損害を被られても一切の責任は負えません。