自己紹介 その3
前回、管理会社時代の指導係の方の話をしました。
今回は、当時のエピソードです。
ある時、支店長に呼ばれました。
「次の日曜日に、新しい管理組合で、プレゼンをする。先方の希望は、若くてやる気のある担当者なんだ。ついては、君に担当してもらうつもりだが、設定としては、経験が3年あり、マンション管理士も取得して、張り切っている、ということにしようと思うから、そのつもりで頼むよ。」
私は、考えもせずに、了承してしまいました。
しかし、席に戻り、考えてみると、それは、まったくのウソです。
私は、マンション管理士の資格は持っていますが、管理会社での経験は、1か月あまりです。
しかも、やる気はありますが、それは、マンション管理士として独立するためであり、管理会社でがんばろうとしているわけではありません。(もちろん、社内の誰にも、この件は話していません。)
翌日まで、考えましたが、やはり、ウソをつきたくありません。青くさいと言われるでしょうが、こういうウソは、お客様を裏切るようで、嫌いなのです。それは、今でも同じです。
昼食の時、指導係の方に、相談しました。すると、
「それは、君の思うようにやるのがいいよ。」
と、とても優しいまなざしで、答えて下さいました。
私は、昼休み終了とともに、支店長に伝えました。
「ふっ・・・そうか、それなら、それでいいよ。」
と、不機嫌そうに、そして、吐き捨てるように言いました。
私は、ひどく悲しくなり、落ち込んだ気持ちのまま、自分の席に戻りました。隣に座っている指導係の方は、
「あの人は、ああいう人なんだ。君は、少しも悪くない。だから、気にする必要もない。」
ハッとして、横を見ると、相談した時と同じように、優しいまなざしでした。
私は、その言葉とまなざしのおかげで勇気がわいてきました。
驚いたことに、プレゼンをした管理組合は、指導係の方の担当する管理組合の理事長と知り合いでした。そして、当然、同席している私についても情報を持っていました。
つまり、私が、入社したての人間であることを知っていたのです。
もし、支店長の指示通りにしていたら、これまで得意先で、築き上げてきた信頼まで失うところだったのです。
やはり、ウソはいけないのだと、実感した出来事でした。
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