マンション管理における話し合いのポイント 続編 その8
7.情報と熱意のギャップ
例えば、何ヶ月も検討を続けてきたプロジェクトメンバーと、何も知らされていない現場とでは、相当の情報や意識のギャップがあります。だから、相手の心を動かす情熱と迫力が不可欠です。
人は、携帯電話でも、車でも、しばらく使っていると、愛着が出てきます。すると、使い始めのころよりも、価値が大きくなるものです。しかも、本人は、大きくなった価値が正当であると思い込んでいます。
しかし、その品物について、熱く語っても、携帯電話や車を使っていない人には、共感しにくいでしょう。
管理組合の決定に関しても、似たようなことがあります。
時間をかけ、議論を尽くし、苦労して得られた結論に対して、話し合った当事者(理事や委員など)と、総会議案になって、初めて、その結論を知った人たち(一般の区分所有者)の間には、結論に対する価値の感じ方が大きく異なります。
このことを知っておくだけでも、広報の際に落胆することを防げるでしょう。そして、その隔たりを小さくするためには、説明会や意見交換会、あるいは、広報紙による告知などが役立つでしょう。
繰り返し変更点のメリットや議論の内容などを広報誌で告知するだけでも、理解は深まります。また、説明会や意見交換会などを続ければ、「そこまで熱心に取り組んでくれているなら」ということで、信頼感も高まるでしょう。
そして、できることなら、説明会や意見交換会などで、出された意見を取り入れ、「みなさんの意見も重視していますよ。」という姿勢もアピールしたいものです。
これらの努力を続けることで、自然と、相当数の合意を得られるはずです。そうすれば、総会決議を得たも同然ですから、混乱は生じないでしょう。
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管理費が高いが、詳細の検討方法がわからない
毎年実施の雑排水管清掃に協力してくれない住戸がある
管理費の滞納がある
騒音問題がある
ペットに関する問題がある
マナー違反に関する問題がある
ゴミの分別をしない住民がいる
駐車場の使用細則を守らない住民がいる
バルコニーでタバコを吸う住民がいる
修繕積立金が不足している
など、これまで300組以上の皆様のご相談に対応した経験を活かして、様々なお悩みにお答えしております。
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